第1回土木広報大賞の表彰式が11月12日、土木学会(新宿区四谷1)で行われた。同18日の「土木の日」から24日まで「くらしと土木の週間」として、土木学会・全国8支部で各種イベントが行われている。
東日本大震災を機に、土木広報の重要性から、「土木広報センター」が設立され、産官学一体となった土木広報体制が刷新された。「土木広報大賞2018」は、優れた土木に関する広報活動や作品を顕彰する初の試みで、日本全国から99件の応募が寄せられた。選考委員会(委員長=田中理沙事業構想大学院大学学長)の審査を経て、土木学会は最優秀賞1件、優秀賞2件など16件を選出し表彰した。
初の最優秀賞は2010年から全国で開催されてきた、気軽にオープンスペースで土木に関する議論を行う「どぼくカフェ」活動。優秀賞には各メディアで取り上げられた「CON!CON! 富士山の体積をはかる『アイデア』大募集!」、子どもたちを対象にした「ワクワク土木土木(ドキドキ)デミーとマツの驚き土木体験イベント」が選ばれた。
同18日の「土木の日」には恒例の「土木の日シンポジウム2018」が土木学会講堂で行われた。20日から23日までは新宿西口広場イベントコーナーで、1964(昭和39)年の東京オリンピック前後に整備された数々の土木構造物を展示する「土木コレクション2018」が開催され、「どぼくカフェ」も会場内にオープンする。
「土木関係者はもちろん、多くの人に土木の重要性を理解してもらい、関心を持ってもらいたい」と土木広報センター、センター長補佐の前田利光さん。