東京おもちゃ美術館(新宿区四谷4)で12月1日、難病児の家族を招待する貸し切りデーを初開催した。
同館を運営するNPO法人日本グッド・トイ委員会では、難病児のための遊び支援活動を首都圏10病院で展開している。これまで、病院に入院している子供たちや外来の子どもたちを対象に病院内施設での支援活動を主に行ってきたが、在宅でケアしている家族も多く、人混みや感染などの心配から普段はゆっくりと遊ぶことができないという子供たちや家族のため、休館日を活用した美術館の開放を初企画した。
この日招待したのは、0歳から14歳までの難病児とその家族約30組。おもちゃコンサルタントのサポートの元、館内での遊び場提供だけでなく、手作りおもちゃ体験やアイリッシュハープのミニコンサートなどを開き、それぞれ思い思いの時間をゆっくりと楽しんでいた。
地域貢献の一環としてみずほ銀行四谷支店・麹町支店の新入行員もボランティアとして参加。おもちゃコンサルタントや小児科医らとともに子どもたちの遊びをサポートした。
石井今日子副館長は「単発で終わらせたくないというのが一番の思い。来年も継続して行っていきたい」と話す。