赤城神社裏手の住宅地にある家具工房「アクロージュ ファニチャー」(新宿区築地町、TEL 03-6265-0241)内に10月2日、ショールーム兼ショップがオープンした。
無垢(むく)をメインにしたオーダーメード家具の制作・販売を行う同工房は、代表の岸邦明さんが2005年に埼玉県新座市に設立。2008年に所沢市に移転し、今年8月に同所へ移転した。以前は工房と木工教室を1つの空間で行っていたが、今回教室と制作スペースを分けることで作業の効率化を図った。
オープンしたショールーム兼ショップでは、テーブル天板用の一枚板や家具、小物などを販売。今回の移転を機に、展示販売にも力を入れ、来年以降、神楽坂上にショップのオープンも計画しているという。
本格的な家具を制作することができる木工教室には、都心だけでなく長野や山梨など遠方から通う生徒も多数在籍。自宅の家具を自分で作りたいという人や木工に関連する職業についている人、設計士、SEなどそれぞれ目的や職業もさまざまで、1つの作品を作るまでに1、2年かかるため、平均して3~5年、開講当初から10年通う生徒もいるという。
同エリアは「奥神楽坂」と呼ばれ、注目を集めている場所。「このエリアには家具屋がなく、教室にも比較的通いやすい。街の雰囲気も気に入っているので、何とか根付きたい」と岸さん。「異業種が増えてきて、街にものづくりが広まれば」と意欲を見せる。
営業時間は、9時~12時(日曜・祝日は10時から)、14時~18時。