野村不動産(新宿区)が11月13日、JR市ヶ谷駅から麹町方面に向かう日テレ通りを上った交差点角地に都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)市ヶ谷」(千代田区六番町)をオープンする。
2012年10月に開業した「GEMS渋谷」に続く2施設目となる「GEMS市ヶ谷」。コンセプトは「市ケ谷の多様な飲食ニーズに応え、理想のワーク&ライフスタイルを実現するくつろぎの空間」。就業人口、居住人口が多いにもかかわらず飲食店が少なかった市ケ谷の人々が満足できるよう、さまざまなシーンで使える店舗構成にしたという。延べ床面積は453.59坪。鉄骨造り・地上9階地下1階建て。
出店店舗は、これまで市ケ谷・飯田橋・四ツ谷エリアに出店していなかった10店舗で、うち7店舗は新築商業施設内初出店となる。店舗は、地下1階=「焼はまぐりる」(はまぐり・海鮮料理)、1階=「Lucaffe(ルカフェ)」(カフェバール)、2階=「RISTORANTE JAM ORCHESTRA(リストランテジャムオーケストラ)」(フレンチ・イタリアン)、3階=「Old Thailand(オールドタイランド)」(タイ料理)、4階=「播鶏」(焼き鳥)、5階=「五色」(和食居酒屋)、6階=「伊達藩いろり屋 二代目ごいち」(炉端居酒屋)、7階=「銀座しゃぶせん」(しゃぶしゃぶ)、8階=「De Salita(デサリータ)」(スペインバル)、9階=「なかはら」(焼き肉)。
イタリア・ミラノで創業した「Lucaffe」はカフェバール業態として日本第一号店、仙台に本店を置く炉端居酒屋「ごいち」は東京初出店となるほか、三ノ輪の人気焼き肉店「炭火焼七厘」本店が今回、店名を「なかはら」に変えて移転オープンする。
1~2階の低層階は、飲食店の温かみを演出するレンガ調と店舗内へ明かりを取り込む大きな窓が特徴。3階には大きなテラス席を設置し、店舗からの解放感と外側へのにぎわいを、4~7階の中層階には木調のルーバーを採用し木のぬくもりを、それぞれ演出する。8~9階の高層階は、高台の立地を生かしたカーテンウォール仕上げで眺望の良い景色を堪能することができる。
野村不動産グループでは、中長期経営計画の中で商業施設の開発事業を成長戦略の一つに掲げており、2012年10月に「GEMS渋谷」を開業。2016年春に「(仮称)GEMS芝大門」、2016年夏に「(仮称)GEMS神田」のオープンを予定しており、今後年間4物件ずつの用地取得を行い、「GEMS」シリーズを積極的に開発していくという。