防衛省の研究発表会、来場者数は昨年の6倍-「ガンダム」効果で

研究発表会で公開された「防衛省ガンダム」

研究発表会で公開された「防衛省ガンダム」

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 防衛省技術研究本部(新宿区市谷本村町)が11月7日・8日に開催した「平成19年度研究発表会~防衛技術シンポジウム2007~」は、事前にネット上を中心に話題となっていた通称「防衛省ガンダム(先進個人装備システム)」の効果もあり、前年6倍以上の来場者を記録していたことがわかった。

 グランドヒル市ケ谷(市谷本村町)で行われた展示セッション内で発表した同システムは、先進のITを駆使したウェラブルコンピューティングのミリタリー版。電子・情報機材と防弾装具等を統合化し、各種戦場情報を隊員と指揮所で視覚的に共有することで、隊員の戦闘能力を飛躍的に向上することができるシステムとして研究、改良を重ねている。

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 以前より研究所員の一部の間で同システムのことを「ガンダム」という愛称で呼んでいたことに加え、誰にでも分かりやすい表現を、との思いから発表会資料に「ガンダムの実現に向けて(先進個人装備システム)」と明記し情報公開をしたところ、アニメ「機動戦士ガンダム」のファンらがすぐに取り上げ、「2ちゃんねる」や「mixi」に数多くのスレッドが立つことに。「防衛省がガンダムを開発中」など、インターネット上のコミュニティーやブログでは数多くのうわさや予想などが出回り、大きな話題を集めていた。

 発表会開催前から問い合わせや反響が相次ぎ、同研究所発足史上最多の48媒体の取材を受け、民放テレビ4社の6番組で取り上げられた。展示セッションの来場者数は延べ3,200人で昨年の6倍以上。セッションの参加者も1,700人と昨年の倍以上の来場があり、会場からあふれるほどだったという。

 同省内でも話題になったという「ガンダム」騒動について、同本部の鎌形さんは「当初は来場者の方から『ガンダムと違うじゃないか』などクレームがあるのではないかと心配だったが、そのようなこともなく、『ガンダム』を介した広報により、防衛省の技術研究について国民の方々に広く関心や理解を促すなど、トータルでは好意的にとらえている」と話す。

 今後はより実際の運用に近づけたバーションアップしたシステムを目指し、装備の軽量化や通気性、動きやすさやディスプレーの見やすさなど人間工学的なアプローチも含めて研究、調査を重ねていくという。

 来年の同発表会で「ガンダム」の名称を継続使用することについては未定。

防衛省技術研究本部話題の「防衛省ガンダム」一般公開-防衛技術シンポジウムで(市ケ谷経済新聞)

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