東京都が9月21日に発表した都内1268地点の基準地価で、住宅地の価格が最も高い地点が「千代田区五番町12番6」(地番)であることが分かった。
基準地調査は、国土利用計画法施行令第9条の規定に基づき毎年7月1日時点の基準地の標準価格(基準地価格)を判定。1975(昭和50)年以降、毎年実施されている。今回の発表によると、同所の1平方メートル当たりの価格は283万円で、昨年の302万円から6.3%下落したものの都内で最も高い基準地となった。
価格の上位地点をみてみると、「三番町9番4」(208万円)、「麹町2丁目10番4ほか1筆」(193万円)、「二番町12番10」(160万円)と続き、商業地では、最も価格が高い基準地に「中央区銀座2丁目2番19ほか1筆」(2,020万円)、次いで「千代田区丸の内3丁目14番1」(2,010万円)、「大手町1丁目1番3」(1,910万円)となっている。反対に、住宅地で下落率が最も高かった区は千代田区の6.2%、商業地では中央区の10.8%。
東京都全域での、住宅地、商業地を合わせた全用途の平均変動率はマイナス3.9%で、前年に続き2年連続で下落したものの、昨年のマイナス9.4%に比べて大幅に縮小した。
「千代田区五番町12番6」には現在、マンションが立っているが、間もなく取り壊される予定。2013年3月末竣工で新たなマンションの建設が予定されている。