千代田区と千代田区観光協会は7月28日、改築される千鳥ケ淵ボート場と来年3月下旬から4月上旬に予定する「千代田さくらまつり」の期間中に実施する千鳥ケ淵緑道のライトアップに、環境に配慮した「太陽光発電」による電力を使用することを発表した。
区が運営する千鳥ケ淵ボート場の管理棟改築に合わせた今回の計画は、三菱重工(港区)の協力の下、ボート場事務所の屋根に18枚の太陽電池モジュールを設置し、1年を通じて発生する電力を活用するもの。これにより従来のディーゼル発電機によるライトアップに代わり、環境に配慮したクリーンな電力を使用した桜のライトアップが実現する。
今回導入が決まった太陽電池モジュールは、直射日光だけでなく紫外線などでも発電が可能な「微結晶タンデム型」で、区と同協会はこの分野で実績のある三菱重工に協力を要請。多くの夜桜見物客が訪れる桜の名所に、環境を配慮したライトアップを提供することの「社会的貢献の意義」が評価され、設置工事を含めた太陽光発電設備一式が寄贈された。
千鳥ケ淵緑道のライトアップは、花見客や会社帰りのビジネスマン、OLや若者など毎年100万人以上の見物客が訪れ、連日行列ができる桜の名所。水辺から夜桜を楽しむことができる千鳥ケ淵ボート場も人気スポットの一つになっている。
現在改築中の千鳥ケ淵ボート場は、来年3月の再開予定。
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