旧花街・荒木町を「石畳で電線の無い街に」-石畳オーナー募る

同じ新宿区の「神楽坂」同様に旧花街であり、細い路地や坂、石畳が残る「四谷荒木町」。飲食店街にも老舗や隠れ家的な名店が数多く存在する。

同じ新宿区の「神楽坂」同様に旧花街であり、細い路地や坂、石畳が残る「四谷荒木町」。飲食店街にも老舗や隠れ家的な名店が数多く存在する。

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 旧花街の風情や石畳が残る四谷・荒木町で、人気店「とんかつ鈴新」(新宿区荒木町、TEL 03-3341-0768)を営む鈴木洋一さんらが中心となり、「荒木町を石畳で電線の無い街に変える」活動が行われている。

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 鈴木さんは「活動を始めたのは半年ほど前のこと。近年、高層マンションの建設などにより新しい住民が増えているが、そうした人たちにもほっとできるような場所を残したいと思った。飲食店街を絶やさないためにも石畳で街を活性化させたい」と活動を始めたきっかけを話す。私道を石畳にするための工事資金は、区が私道整備助成金として8割、地権者が2割を負担する。同活動では地権者の2割分の資金を「石畳のオーナー」という形で広く一般から募っている。

 同エリアは私道が多いため地権者の許可を取ることや飲食店らに協力を仰ぐなど課題が山積みだというが、「できることからやっていきたい」と鈴木さん。現在、地権者や区との話し合いに奮闘し、ポスターで街を訪れる人たちにも活動への参加を呼びかけている。

 現在残っている石畳は、同エリアを運行していた都電が昭和40年代に廃止になった際の廃材を利用したもので、今回の活動では、現在新宿通りで進めている歩道舗装工事の廃材として出た石を譲り受ける予定。「将来的には観光地の手形のような感じで石畳にオーナーの名前を入れ、その人が友人たちを連れてくるような街にするのが夢」と鈴木さんは話す。

 鈴木さんは荒木町の地域住民や飲食店経営者で結成した「荒木町を楽しむ会」の代表を務め、地域住民のふれあいの場を広げるための活動も行っている。

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