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白衣を着て酒を? 四谷荒木町の「理系バー」が話題に

同店店内

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 四谷荒木町にあるサイエンスバー「Incubator(インキュベータ)」(新宿区荒木町7)がインターネットを中心に話題を呼んでいる。店舗面積は約10坪。座席数は17席。

(関連画像)同店の野村店長

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 「研究者との交流の場」というコンセプトの下、2014年3月にオープンした同店。店内には顕微鏡や標本が並び、食器にはビーカーやフラスコを使う、来店者は白衣を着ることができるなど、「理系」を感じさせる仕掛けがいくつも用意されている。

 「大好きな実験器具に囲まれながら、顕微鏡写真などを眺めてお酒が飲めるバーが欲しかった」とオープンのきっかけを話すのは、自身も数年前まで研究者として働いていたという店長の野村卓史さん。

 今年の5月上旬、来客者がツイッターに投稿したツイートがインターネットサイト「Togetter(トゥギャッター)」でまとめられたことで注目を集め、来客数は約2倍に。週末は予約分だけでほぼ満席状態になったという。

 ドリンクは常時赤・白ワインを3種類ずつ用意しているほか、0~160レベルから好きな甘さを選ぶことのできる「ホットワイン」(850円)、試験管に入れた4種類のワインを飲み比べできる「試験管」(赤白各1,000円)など。ワインは注文する際に、食器をグラスとビーカーから選べるほか、デカンタ替わりの特大三角フラスコも。ワイングラスは実験器具の洗浄にも用いられる「純粋」で洗浄するため、ワインそのものの味を楽しめるという。

 フードメニューにも力を入れ、アルコールランプを使った炙(あぶ)りものや、医学誌などでも健康効果が発表されている「アボカドオイル」を使ったメニュー、カキ専門業者から仕入れる「無駄に良い牡蠣(生がき)」(1個480円)、オリジナル配合のひきたてのカレー粉を使用した「無水カレー」(750円)などを用意。そのほか、実際にDNAを分析することで占う「遺伝子占い」(2,000円、結果の受け渡しは後日)も。

 店内では理系分野の専門家らを招き、最新の研究などを一般人にも分かりやすく紹介する「研究者Live!」や、研究者向けの専門的なイベントなども定期開催する。

 「形だけでなく、専門的な知識に触れることができるよう心掛けた。文系、理系問わず、ぜひ多くの人に利用してもらいたい」と野村さん。

 営業時間は18時~翌2時。日曜定休。

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