流行語候補「J婚」-導火線となった防衛省編集協力の雑誌も喜びを

婚活結果を特集した同誌2013年2月号

婚活結果を特集した同誌2013年2月号

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 2014年ユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語に「J婚」がノミネートされたことについて、防衛省(新宿区市谷本村町)が編集協力を行う雑誌「MAMOR(マモル)」編集部に話を聞いた。

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 J婚とは、自衛隊の頭文字「J」と婚活の「婚」を合わせた造語で、自衛隊員との婚活を意味する言葉。「自衛隊が注目されることはMAMOR広報として素直にうれしい。婚活という最も人と人とのつながりを見られる活動で、自衛隊がピックアップされることは、自衛隊に対する世間の信頼が高まっているのではないか」と編集部の高久裕さん。

 同誌は、2009年11月号で「現役自衛官との婚活」特集を初めて掲載する。男性自衛官13人、女性自衛官3人がエントリー。普段の制服姿とプライベートの2枚の写真を公開し、家族構成、趣味、年収、欲しい子どもの数やどのくらい付き合ってから結婚したいかなどの質問に回答。同号は防衛省公認の企画として省内外で大きな話題となり、テレビを含む多くのメディアで報じられる。その反響を受け、同誌は2010年3月号から毎号3人前後が登場する「婚活ページの連載化」をスタートさせ、現在も継続中だ。

 そもそも企画のきっかけは、真の婚活ではなかったという同誌。高久さんは「自衛官は、お堅い・怖い・厳しいというイメージを持っている方が多いが、実際は当たり前だが私たちと変わらない人たちばかり。それを上手く伝えるために考えた結果、結婚相手として自衛官を紹介する方法を思いついた」と話す。結婚相手を探すのが目的ではなく、自衛官の人となりや良さを伝えたかったのが真意だ。

 婚活ページの過去最高の問い合わせは、約60通の手紙やはがきが届いた航空自衛隊員。同隊員はこの企画をきっかけに結婚したという。「MAMORに載るとモテ期(=モテる期間)が来ると言ってくれる自衛官が多いことも嬉しい」と高久さん。「女性自衛官には男性読者が多いことも手伝いかなりの問い合わせが来る」とも。

 結婚相談所に「自衛官限定」サービスが登場し、男性自衛官が参加するお見合いパーティの定員がすぐに埋まるなど、5年前にスタートした同誌企画を含めて「J婚」人気を裏付ける動きが活発化している。

 新語・流行語大賞の発表は12月1日。

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