飯田橋の名画座・ギンレイホール(新宿区神楽坂2)で9月27日、開館40周年特別企画となる神楽坂映画祭「名画座主義で行こう」が始まる。
80年代半ばからのレンタルビデオ店の普及、90年代後半からのシネコン時代、2010年以降の映画のデジタル化という時代と環境の推移の中、あらためて名画座の果たす役割について考える映画祭を開催しようと始まった今回の企画。城西国際大学メディア学部教授でキネマ旬報元編集長の掛尾良夫さんを実行委員長に迎え、ギンレイホール館主の加藤忠さん、同支配人の久保田芳未さんら5人の委員で準備を進めてきた。
メーン会場となる同ホールでは、「八月の濡れた砂」(1971年、藤田敏八監督)、「仁義の墓場」(1975年、深作欣二監督)、「太陽を盗んだ男」(1979年、長谷川和彦監督)、「タクシードライバー」(1976年、マーティン・スコセッシ監督)など、1970年代の邦画・洋画を中心とした26作品の上映やゲストに神楽坂にゆかりのある女優・加賀まりこさんや映画監督・大森一樹さんらを招いてのトークショーを開催。
飯田橋ラムラ会場では「名画座フェスティバル」と題し、日本の名画座写真展(1階エントランスホール、10月1日~7日)や映画看板絵展(みやこ橋、同)、野外上映会(せせらぎ広場、同1日・2日18時30分~)を行う。入場無料。
上映スケジュールや料金などの詳細はホームページから確認できる。10月10日まで。