飯田橋・アイガーデンエアに本社を置くKDDI(千代田区飯田橋3)が8月21日、風評被害を受ける東日本大震災の被災地・福島県の消費拡大を支援する1日限定イベント「KDDI復興支援マルシェ」を開催している。
経団連の要請を受けて実施された今回のイベントでは、社員以外も立ち入ることができる本社ビル1階のスペースで野菜や果物、日本酒、加工品など、福島県産品48アイテムを販売。この日は同社社員食堂でも、特別メニューとして福島県産の米とキャベツを使った会津若松名物「ソースかつ丼」が登場した。
同イベントの開催にあたり、小泉進次郎復興大臣政務官が視察のため来社。昼食時に訪れた社員食堂では、女性社員を中心に、集まった大勢の社員に拍手で出迎えられ、同社の田中孝司社長らとともに「ソースかつ丼」を味わった。昼食後にはイベント会場を視察。昼時ということもあり同社社員や一般来場者でにぎわう中、出店者や来場者と積極的にコミュニケーションを取りながら試食や買い物を楽しんだ。
同社は2012年7月、社内に復興支援室を設立。5人の社員が復興庁をはじめ、被災自治体へ出向し現場活動に加わっている。会場の盛況ぶりを視察した小泉政務官は「これまでにも社内マルシェを回ってきたが、今回は社内にとどまらず、地域や大学生ボランティアを巻き込んでの開催。これからも継続的な支援をしようというきっかけになれば」と述べ、「復興支援には企業の役割が大きいことを発信していきたい」と力を込めた。
開催は21日20時まで。