麹町4丁目交差点角にあるブロンズ像が2月25日、大妻女子大学(千代田区三番町)の学生が制作した「消防服」姿に衣替えした。
ブロンズ像は、麹町地区環境整備協議会が1992年4月に新宿通り沿いに設置した6体(現在は5体)のうちの1体で、「夏の想い出」と題された男児の像。他の像は服を着た姿だが、この像だけ裸だったことから同協議会事務局の清水詔子さんが約10年前から季節に合わせた手作りの服を着せ始めた。
今回の消防服は、東京消防庁麹町署の依頼を受け、同大学の課外活動団体「服部(ふくぶ)」のメンバー4人が制作したもの。2010年に初めて制作して以来、春と秋の火災予防週間に合わせて制作を続けている。レスキュー隊の制服を再現したという「ミニ消防服」は、オレンジ色の上下に帽子、靴の4点で、背中には「東京消防庁」の文字も。今回初めて制作に携わったメンバーもいる中、わずか1週間ほどで仕上げたという。
「本来であれば、サイズの確認や調整のため試しに着せてみるが、今回は大雪の影響などもあり今日初めて着せた」と同大学被服学科2年で服部部長の金礪(かなと)さん。駅利用者やビジネスマンらが行き来する中、無事に衣替えを終えるとほっとした表情を見せていた。
場所は麹町駅1番出口の目の前。消防服姿は3月末まで。