PORTA神楽坂の向かいにあるビル2階に1月15日、有機野菜とワインの店「神楽坂ワイン食堂 ENTRAIDE(アントレイド)」(新宿区神楽坂2、TEL 03-6228-1565)がオープンした。
店舗面積は約18坪。席数はテーブル席のみで36席。銀座で有機野菜とオーガニックワインをメーンにした9店舗を展開するHATARAKU(中央区)が運営する。同店は10店舗目で、グループ初の神楽坂への出店になる。「生産者との距離が一番近い店」を目指し、「生産者や産地のストーリーもスタッフが伝え、おいしさの理由を納得してもらうことでお客さんの満足感につなげたい」とシェフの工藤真樹さん。客の声や反応も生産者にフィードバックする。
銀座で培った産地との関係を生かし、野菜は15戸の契約農家から有機栽培のものを、魚は小田原漁港から朝捕れのものをその日のうちに、産地直送で仕入れる。姉妹店での人気食材で、シェフが「さまざまな種類を食べ比べたが、優しいふくよかな味で一番おいしかった」と認める「湘南みやじ豚」も、豚トロの赤ワイン煮込み(1,280円)やロースト(1,680円)で提供する。
メニューは全てアラカルトで提供。「トマトのマリネさっぱりくるみオイル」「産直農家の贈り物 無農薬ラタトゥイユ」(以上500円)、「有機キャベツの手作りザワークラフト」(400円)、「アヴォカドと海老のグラタン」(980円)、「ほっくほく♪インカの目覚めのオーブン焼き たっぷりグラナパダーノ」(880円)、「パリのママン風 絶品ロールキャベツ」(1,480円)、「小田原朝どれ鮮魚のブイヤベース」(1,880円)、「かぼちゃのクレームブリュレ」(580円)など。
ドリンクは、世界各国のワイン(グラス=480円~、ボトル=2500円~)112種類を中心に取りそろえる。中でも、天体の動きや畑周辺の生態系を勘案した無農薬有機農法で栽培されたブドウで造った添加物不使用のワイン「ビオディナミワイン(自然派ワイン)」に力を入れている。
30代前後の働く女性をコアターゲットに据え、客単価は4,000円~4,500円を見込む。「フランスの郷土料理を大衆居酒屋風に、女子がときめくアレンジを心がけました」と工藤シェフ。「ラフな感じで価格を気にせず、体に優しい料理とワインで元気になってもらいたい」とも。
営業時間は17時~翌4時。