夏休みの子どもたちや家族連れでにぎわう地下鉄・四谷三丁目駅直結の消防博物館(新宿区四谷3)で現在、夏の特別展「みんなで学ぼう地震の歴史-津波と液状化のしくみ-」が開催されている。
東日本大震災をはじめ、過去に起きた地震災害の歴史を振り返りながら地震や津波について学ぶことができる同企画。会場となる企画展示室では、江戸時代から現代までの主な地震災害の歴史や地震が起こる仕組み、首都直下地震への備えなどを紹介するほか、正解者に記念品を進呈する地震についてのクイズ企画や消防服の試着、消防車両などのペーパークラフト作り体験、防災アニメの上映なども行っている。
会場内には、津波と液状化現象の実験コーナーも設置。実験を通じて津波や液状化現象が起こるメカニズムを知ることができる。東日本大震災での消防隊の活動記録や気仙沼市の消防隊員から届いた手紙の展示、10階建ての同館の高さ(45メートル)と東日本大震災の津波の高さ(38.9メートル、東京海洋大学調査)が比較できるパネルも。
「震災後は来場者が落ち込んだが、6~8月については例年に比べて多い」と同館長代理の浦野明男さん。「自由研究にふさわしい内容で参考になったという感想も頂いており、この機会に地震について親子で学んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。入館無料。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。夏の特別展は8月28日まで。