靖国神社で終戦の日に放鳩式-鳩舎で300羽の白鳩を飼育

境内の鳩舎で大切に飼育されている白鳩

境内の鳩舎で大切に飼育されている白鳩

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 毎年、終戦の日の8月15日に放鳩式を開催している靖国神社(千代田区九段北3)に、放鳩式で放つ白鳩について聞いた。

神門横の木立の中に立つ鳩舎

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 同神社には現在、約300羽の白鳩がおり、境内の鳩舎で大切に飼育されている。飼育管理を行う「白鳩の会」は、平和の象徴といわれる純白の鳩を境内に放ち、「みたま」を慰め、鳩の美しい姿を通じて、次の世代を担う少年少女の心に平和の尊さと「みたま」に対する感謝の気持ちを育むことを目的として1973(昭和48)年に発足。放鳩式は、翌年1974(昭和49)年から毎年8月15日に行われている。

 飼育する白鳩は、全国の愛鳩家より奉納された50つがいの純白の伝書鳩を元にしたもの。神門横の木立の中に立つ鳩舎は、鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積107.80平方メートル。同神社の創立130年記念事業遊就館増改修工事に伴い現在の場所に移築された。朝、鳩舎の扉が開くと、白鳩はテリトリーである境内を自由に飛び回り、夕刻には鳩舎に戻るという。

 放鳩式は白鳩の会の会員以外も自由に参加することができ、毎年500~600人が参加。英霊に感謝の言葉を唱和し純白の鳩を大空に放つ。放鳩式は10時より能楽堂前で行われる。

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