神楽坂通りを1本入った裏通りに9月4日、ベネチア料理酒場「Il Scampi(イル スカンピ)」(新宿区神楽坂2、TEL 03-3267-6558)がオープンした。
同店の代表を務める及川博登さん(31)は、もともと飲食店などの設計に携わる仕事や飲食店での勤務経験を持つ。「30歳ぐらいで自分の店を持ちたいと考えていた」と話し、神楽坂の飲食店に勤務していたことや当時の常連客らとの交流もあったことから神楽坂への出店を決意。同店のオープンにこぎ着けた。
店舗面積は7坪。席数はテーブルとカウンターを合わせた17席。及川さんが自ら設計を手がけたという店内は、くぎの跡などが残るスケルトンの壁をあえてそのまま残すことで自然の風合いを生かし、木のワイン棚やテーブル、カウンターなどでカジュアルな雰囲気に仕上げた。店名の「スカンピ」は赤座エビを意味し、イタリア産の赤座エビや魚介類、ラディッキオやホワイトアスパラなどの地場野菜を使った料理をメーンに提供する。
メニューは、「ホワイトアスパラのグリル」(780円)や「とれたて魚介類のフリット盛り合わせ」「ズワイガニとカステルフランコのサラダ仕立て」(以上880円)、「スカンピと自家製フィットチーネ」(1,480円)など。ドリンクメニューは、約100種を取りそろえるイタリア・ベネト州産のワイン(グラス=550円~、ボトル=2,800円~)やイタリアンカクテル(500円~)、ビール(600円~)などを用意する。
メーンターゲットは30代前半~40代後半。平日はビジネスマン、週末は地元住民をメーンに捉え、客単価は3,500~4,500円。及川さんは「やっとここまで来たという思いがあるが、継続することに意味があると思っている。ここからがスタート…」と気を引き締める。
営業時間は12時~14時30分、18時~24時。月曜・祝日定休。