日本HP、本社機能を来春移転-市ケ谷から江東区大島へ

日本HPが江東区大島に建設中の新本社ビル(完成イメージ)

日本HPが江東区大島に建設中の新本社ビル(完成イメージ)

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 日本ヒューレット・パッカード(千代田区五番町)は5月11日、江東区大島に建設中の社屋を新本社ビルとすることを発表した。

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 新本社ビルには約5千人の社員が在籍する予定で、これまで各主要拠点に点在していたショールームやデモセンター、セミナールームなど、八王子事業所と昭島工場を除く都内の事業所機能を新本社ビルに集約する。建物の名称は「日本ヒューレット・パッカード株式会社 新本社ビル(仮称)」。敷地面積は約1万9,000平方メートルで、建築面積=約6,700平方メートル、延べ床面積=約4万4,500平方メートル。地上9階建て。竣工予定は2011年3月。

 新本社ビルの外観には、地域との調和を意識した和のデザインを取り入れ、外周部に配した庇(ひさし)が特徴。庇は省エネルギー化のためのオフィス内への日射の遮へいの役割のほか、清掃やメンテナンスの作業スペース、近隣の視線の遮へい、リフレッシュのためのオープンエアーバルコニー(西側のみ)としての機能などを果たす。

 建物内部の中央には1階から最上階までの吹き抜けを配し、吹き抜けによる自然採光と吹き抜けを通り抜ける空気の自然対流による自然換気を取り入れることで環境負荷を軽減。外部空間には、地域社会の街づくりに配慮した水景施設や豊かな緑を配置した空地を確保するほか、屋上緑化も施し、地域社会の環境向上との共生を図る。

 社員の執務スペースは4階~7階に配置。1フロアの面積は5,000平方メートルを超え、サッカーグランドに匹敵する広さとなり、オフィス空間は全方位奥行き約17メートルの広大な無柱空間となる。新本社ビルの約4割のスペースを顧客向けのショールームや各種セミナー、トレーニング、ミーティングのためのスペースに割り当て、「より深いディスカッションやワークショップにより、顧客へ最適なソリューションを迅速に提供するお客さま志向のオフィスを目指す」という。

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