農作物の生産・加工・販売や農業コンサルティングを行うナチュラルアート(千代田区一番町)が運営する産地直売所「なちゅらる・あーと 一番町店」(一番町)内に10月12日、「マルシェ栃木」がオープンした。
同店の一角を使った「マルシェ栃木」は、定期的に約1週間単位でオープンする期間限定店舗。都内にアンテナショップを持たない栃木県が、都内の販路開拓拠点として、農業者の意欲ある商品づくりや販路拡大の支援を目的に開設した。
「マルシェ栃木」では、栃木県に拠点をもつ27の店舗・生産者から産地直送されるこだわりの生産物や旬の野菜・果物など約70アイテムを販売。現在は、新米やサツマイモ、サトイモ、ナシ、リンゴ、クリなど季節の農産物を中心に、ジャムやドレッシングなどの加工品や乳製品、栃木県産の小麦粉を使用したラーメンやうどんなどを取りそろえている。
各日限定商品も用意しており、15日には那須の野菜即売会や那須・千本松牧場のこだわりミルクを、16日には那須ハーブ牛のローストビーフを特別販売する。
フランス語で「市場」を意味する「マルシェ」は、生産者と消費者を結びつける新しいライフスタイルとして各地に広まりつつある。「マルシェ栃木」の開催は来年2月までを予定しており、次回の開催は12月7日から約1週間を予定。
県の担当者は「初めての試みなので、初めのうちは説明会に参加してくださる生産者の方も少なかったがようやくオープンできた。販売するサトイモ1袋の量にしても東京と栃木では違いがあり試行錯誤しながらやっている」と話し、「次回は栃木のイチゴも販売できると思う」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~19時。今月17日まで。