四季で店名が変わる和食店-まもなく「穴子屋」から「いくら家」へ

間もなく今季の営業を終える「穴子屋 かわな」。来週にはメニューも看板も変え、「いくら家 かわな」としての営業を開始する。

間もなく今季の営業を終える「穴子屋 かわな」。来週にはメニューも看板も変え、「いくら家 かわな」としての営業を開始する。

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 飯田橋の和食店「穴子屋 かわな」(千代田区飯田橋1、TEL 03-3263-7597)は10月17日、今季の営業を終了し、同19日から「いくら家 かわな」の営業を開始する。

ショップカードも4種類

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 昨年6月にオープンした同店は、「春=鯛」「夏=穴子」「秋=いくら」「冬=あんこう」と四季の変化に合わせ天然物にこだわった旬の食材の専門店として、1年を通じ4業態に変化する珍しい店。春「鯛めしや かわな」、夏「穴子屋 かわな」、秋「いくら家 かわな」、冬「あんこう屋 かわな」と、メニューだけではなく店名も看板もすべて変更するのが特徴。店舗面積は11坪。席数はカウンターとテーブル席を合わせた20席。

 店主の川名和久さんが、店を構えるときに「思いついた」というこの業態。「何で誰もやっていないんだろうと思った。他にないと思う」と話し、同業態のメリットとして「『穴子がおいしかったから、イクラも』と年4回来てくれる、珍しい、印象に残る、覚えてもらえる」などを挙げる一方、「客層が変わる、イクラは女性に人気だが男性は痛風を気にして来てもらえない」などのデメリットもあるという。

 料理の種類や金額設定など、店づくりのコンセプトではっきりとした差別化が打ち出せないと勝ち残れない飲食店業界。「その時期のものを一番おいしい食べ方でおいしく食べてもらいたいだけ。4つに分けることで少しでも気持ちが伝われば」と川名さん。「この店は4つの名前でやっているというのが差別化」とも。

 現在営業中の「穴子屋 かわな」では、「上穴子重」(1,700円)をはじめとする食事メニューのほか、「穴子の天ぷら」(1,200円)などの穴子一品料理、穴子のコース料理、旬の一品料理などを提供。バターを塗り、煮穴子ペーストを乗せて焼き上げたバゲットに甘だれをかけた「穴子トースト」(300円)は、川名さんの妻が考案したというオリジナルの一品で、ランチタイムの食事メニューにはサービスで提供している。

 「いくら家 かわな」の「おすすめ」は、薬味類を別皿で提供し、ご飯の上にイクラだけがのった純粋な「いくら丼」(1,700円)やイクラに火を通さず周りの食材のみに火を通す「いくら入り玉子焼き」(1,000円)、「いくらコロッケ」(900円)など。旬の一品料理やコース料理も用意する。

 それぞれの営業期間は、「鯛めしや かわな」=3月中旬~6月中旬(約3カ月)、「穴子屋 かわな」=6月中旬~10月中旬(約4カ月)、「いくら家 かわな」=10月中旬~11月中旬(約1カ月)、「あんこう屋 かわな」=11月中旬~3月中旬(約4カ月)。

 営業時間は11時~14時、17時~22時。日曜・祝日定休。

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