神楽坂のレコード店「大洋レコード」(新宿区矢来町、TEL 03-3235-8825)が9月1日、神楽坂駅近くに移転オープンした。場所はクリームパンが人気のベーカリー&レストラン「亀井堂」の並び。
2005年に神楽坂中腹のテナントビル内に旧店舗をオープンした同店は、ブラジルやアルゼンチン、フランス、スペインなど非英語圏のポピュラー音楽を中心にセレクトしたCD・DVDの直輸入販売やレーベル業務などを手がけている。店名とロゴマークのクジラは、代表の伊藤亮介さんがファンである「大洋ホエールズ(現・横浜ベイスターズ)」にちなんだもの。
旧店舗が入居するテナントビルは、2010年12月での取り壊しが決まっていたため、期限付きの条件で営業しながら新店舗の場所を探していたという。「これまでの4年間をレーベル業務と店を並行してやってきたが、お客さんに直に接することができる『店』の重要性を感じた。この近くにはライブハウスやスタジオなどもあり、音楽好きな人が通る場所であると思いこの場所に決めた」(伊藤さん)。
店舗面積は旧店舗とほぼ同じ約13坪。店内にはCDやDVDなど、約500アイテムがずらりと並ぶ。伊藤さんは「これだけの国があるのに、洋楽というと『イギリス・アメリカの音楽』というとらえ方になってしまっているが、アルゼンチンのタンゴやブラジルのサンバなど、(各国が)自分たちのリズムを持っている。若い人たちにもそうした音楽を紹介していきたい」と話す。
営業時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。水曜・第3日曜定休。