市谷小学校近くの大久保通り沿いに8月20日、「八百屋 瑞花(すいか)」(新宿区市谷山伏町、TEL 03-6457-5165)がオープンした。
店舗面積は3坪。自然栽培や有機栽培、旬の野菜にこだわった同店では、レストランへ野菜を納める青果卸店「築地御厨(みくりや)」から仕入れた安心で安全な野菜を販売。常時約30種類の野菜をそろえる。
前職はOLだったという代表の矢嶋文子さんは、食に興味があり調理師の資格を取得。「食べることも大好きで、ある時、街を歩いている人の顔が疲れているのを見て、おいしいものを食べていないからだと思った。人間の体を作っているのは食べ物なので、『おいしいもの=体に良いもの』、おいしいものを食べれば心も体も元気になれるのではと考えた」と話し、縁あって働くことになった「築地御厨」で1年8カ月間の修行の後、野菜の目利きなどの知識をつけ開業にこぎ着けた。
店内には、ナスやキュウリ、モロヘイヤ、ズッキーニなど日本全国から集められた「そのときに一番おいしい野菜」(矢嶋さん)が並び、中には青ナスや大シメジなど普段目にすることが少ないものも。「残暑のこの時期は、体が疲れているので栄養価の高いモロヘイヤやツルムラサキ、オクラなどのぬめりのある野菜がおすすめ。ショウガでいためて食べると体が温まり疲れが取れる」(矢嶋さん)。「家庭で扱いやすい野菜を選んでいるが、知らない野菜も提案していき、家族での会話のきっかけになれば」とも。
「食べることと体のことを提案していきたいという自分自身のプロジェクトがある」と矢嶋さん。「販売だけではなく食事をする場所、料理教室なども展開していきたいと思っている。今回の店はその初めの一歩としてのオープンした」と話し、「(次の展開は)機を待ちながら一生かけてやっていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時。日曜・月曜・祝日定休。