ワインバー「Winestand CanaCo(ワインスタンド キャナコ)」(千代田区九段南3)が8月7日、九段南にオープンした。店舗面積は約7坪。席数はカウンター6席で、スタンディングスペースも用意する。
店主の西崎広司さんは飲食業界に携わり約12年の経験を持ち、「いつか店を持ちたい」と考えていたという。自身の店でカモ肉を取り扱いたいと考え、西崎さんの実家である茨城県の「西崎ファーム」で4年間、カモ肉について学んだ。「夫婦でカモの飼育から生産、加工まで学んだ後、気軽に利用できるワインスタンドを開くことにした」と話す。
店には妻の香奈子さんも一緒に店に立つ。店名はフランス語でカモの意味を持つ「Canard」や、つながり・共通といった意味を持つ単語につく「Co」を合わせた。「妻の名前でもあると同時に、当店を通してコミュニティーやつながりができればという願いを込めた」とも。
取りそろえるワインや提供する料理は、茨城にちなんだものが多いという。西崎さんは「西崎ファームで育てた放し飼いのカモ『かすみ鴨』を使ったつまみのほか、茨城で生産されているワインや、茨城のワインインポーターから仕入れる銘柄を中心に、常時約20種類のワインを用意する。オーソドックスなものからナチュールワインまで幅広くそろえているので、いつ来ても新しいワインに出合えるはず」とも。グラスワインは600円から。食器類も笠間焼でそろえ、茨城らしさを伝える。
フードメニューは、「鴨(カモ)のレバームース」(500円)やカモ脂で揚げた「皮つきポテトフライ」(600円)、「鴨砂肝のカルパッチョ」(800円)、「鴨肉100%のソーセージ」(1,300円)など。
店は天井が高く、壁一面の広い窓が特徴。「カウンターで会話をしたり、スタンディングスペースでゆっくり外を眺めながら時間を過ごしたりと、席によっても異なる雰囲気を感じていただける。扉を開ければ心地よい空間が待っているので、気軽に立ち寄っていただければ。明るい時間からの利用も歓迎。カジュアルにワインやカモ肉を楽しんでもらいたい」と来店を促す。
営業時間は15時~23時。月曜定休。