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神楽坂に「アルヨイーノ」 季節の料理を提供、山岸松花堂の漆器も

「アルヨイーノ」の定食

「アルヨイーノ」の定食

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 和食を中心とした料理を提供する「アルヨイーノ」(新宿区神楽坂6)が神楽坂にオープンして、4月1日で1カ月がたった。店舗面積は約8坪。席数はカウンター7席。

「アルヨイーノ」の一品料理

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 異業種に携わっていたという店主の佐藤貢(みつぐ)さんは、飲食業界に転職し15年の経験を持つ。築地やすし店などで経験を積み、自身の店を持つことにしたという。「ようやく自分の店を持つことができ、うれしさもひとしお。ありがたいことにいろいろな店や人との縁がある。人とのつながりを大切にしながら、シンプルながらも丁寧な料理を作りたい」と話す。

 使う食材は佐藤さんが「納得したもの」のみを仕入れ、生産地から直送することも多い。「店名の由来でもあるが、『いい物』を食べてほしいという思いが強い。食材は、生産者の顔が見え、できる限り安全、安心なものを選ぶ。余計な手を加えず、素材のうまみを引き出す」とも。

 現在は和食をベースに構成した定食を、昼は2,000円(限定7食)(土曜・日曜・祝日は終日2,500円)で提供する。定食は新潟・村上の塩引きサケや北海道・井上農場のメークイン、折笠農場のキタアカリの2種類を使ったポテトサラダなどを、季節に合わせて日替わりで用意する。「メークインは、雪室で2年熟成させたものを仕入れる。甘みが強く風味も良い」とも。ご飯は山形県のブランド米「つや姫」などを、注文ごとに土鍋で炊き上げる。その他、「メジマグロの漬け」やアワビ、ホタルイカ、ナバナを煮た「春のおつまみ」などの一品料理も用意。「どんな店なのかまず知っていただくために昼は定食を用意する。日本酒やワインなどの酒類幅広く取りそろえているので、さまざまなシーンで利用してもらえれば」とも。

 使う食器は佐藤さんが気に入った作家の作品も多い。輪島市の老舗塗師屋(ぬしや)「山崖松花堂(やまぎししょうかどう)」が開発した、下地を使わず芯から漆だけを塗り重ねて作る技法「芯漆(しんしつ)」で作ったぐい飲みなどもそろえる。「希少な芯漆の器は、光を当てると反射によって輝き、とても美しい。器にも注目して、ゆったりとしたひとときを過ごしてほしい。料理や空間も含め、また来たいと思えてホッとできるような店づくりを行えれば」とも。

 営業時間は、ランチ=12時~(売り切れ次第終了)、ディナー=18時~22時30分。

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