市谷のDNPプラザ(新宿区市谷田町1)で7月21日~22日と24日、「子ども向け夏休みブックイベント3DAYS」が開催された。参加者は3日間で200人を超えた。
同イベントは、今年1月に開催した地域活性化イベント「つながる楽しい楽市」の座談会で地域住民から寄せられたニーズを受け、月に一度開催するコミュニティーカフェ「いちがや喫茶部」などで話し合いを重ねた結果、実現したという。
最初に声を上げた地域住民は「市谷かいわいに、子どもたちのための本を読める場所が必要と思い提案したところ、まずは企画として実施することになった。企業と市民のコラボレーション企画となり、チャレンジングな取り組みだったが、無事開催することができうれしさもひとしお」と話す。
会場には、事前に子どもたちから募ったリクエストを元に、DNPグループである丸善雄松堂が選んだ本が並び、子どもたちがマットやハンモック、テーブルなどを利用して自由に読書する姿が見られた。
期間中、参加者が家庭で読まなくなった本を持ち込み、ほかの本と交換する「本の物々交換」や「オリジナルのしおりを作るワークショップ」のほか、参加者全員で物語を考え、工作で作った森を冒険する「演劇と工作のワークショップ」などの参加型イベントなども行った。
参加者たちからは「世代を問わず、楽しく交流できて楽しかった」などの声が聞かれた。担当の坂元美穂さんは「地域の皆さまの声を元に開いたイベントとして、多くの方に喜んでいただけたことは私たちにとっても意義のあること。これからも市谷かいわいを拠点に、さまざまな活動を行っていきたい」と振り返る。