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荒木町にお座敷ライブハウス「津の守」 伝統芸能に気軽に触れる場所へ

「津の守」舞台の様子

「津の守」舞台の様子

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 お座敷ライブハウス「津の守(つのかみ)」(新宿区荒木町、TEL 090-4945-5162)が荒木町にオープンして、7月22日で3カ月がたった。

「津の守」内観

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 赤坂芸者の経験もある店主の塩見ふみ枝さんは、「伝統芸能を身近に感じられる場所を作りたい」と、同店と道を挟んで向かいにある日本文化サロン「穏の座(おんのざ)」の経営を続けてきた。塩見さんは「カフェバーでもある『穏の座』では、プライベートな空間で芸者衆の踊りや邦楽サロンコンサートを行ってきたが、舞台がなかったため、いつか作りたいと考えていた。タイミングや縁も重なり、クラウドファンディングで協力を呼びかけ、多くの方に共感いただき実現した」と話す。

 同店がある荒木町は松平摂津守(せっつのかみ)の上屋敷がある場所だったことから、花街としても栄えた歴史があるという。「荒木町は和の文化が根強く残る場所。荒木町全体で、舞台を作り上げていければ」とも。

 ライブハウス内は畳敷き。舞台は歌舞伎座と同じヒノキ舞台。足拍子の響きが良く「コンパクトな場所ながらも本物の踊りを見ることができる」という。

 伝統芸能に触れる機会が少ない現代の状況を踏まえ、「伝統を継承しつつ、固定概念にとらわれずに現代の技術やシステムを活用していくことが大切」とも。貸しホールとして提供するほか、解説とトーク付きの自主企画イベントも積極的に開いていく。「演者との距離が近いのも特徴。さまざまな角度からの交流を通して、芸事を楽しんでほしい。夜の部だけでなく、ティータイムショーなども設け、男女問わず、幅広い世代の方が訪れやすいイベントを目指す」とも。今後は、オンライン配信や外国人観光客向けの通訳付きライブなども視野に入れているという。

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