市谷に「ドイツ・オーストリア料理 Blauer Engel(ブラウアーエンゲル)」(千代田区三番町、TEL 03-6826-9856)がオープンして、7月5日で1カ月がたった。
店主の山口雅鷹(まさたか)さんは、家業の関係もあり幼少期からドイツに縁があったという。料理人になると決めた際も「ドイツ料理を専門にすることは自然な流れだった」とも。山口さんは「ドイツ料理は『ソーセージ』のイメージが強いが、実際は手の込んだ料理も多くある。本国で食べられている料理を日本に伝えたいと考え、ドイツ・オーストリア料理専門のシェフを志した」と話す。都内の料理店で経験を積み同店を開いた。
席数は、カウンター=7席、個室=5席。店名はドイツ語で「青い天使」の意味。「きれいでかわいらしい」印象を与える言葉として広く知られ、ドイツでは環境に配慮した商品に付けるエコマークの名前でもあると同時に、「ブラウアー」は「酔っぱらった」という意味も持つという。「いい雰囲気の店内で、料理とアルコールを心置きなく楽しんでもらいたい」という思いを込めた。
メニューは、旬の和の食材や要素を取り入れたドイツ・オーストリアの伝統料理。チーズを使ったドイツのパスタ料理「ケーゼシュペッツレ」(1,800円)や、牛肉を煮込んだ「和牛ホホ肉のグーラッシュ」(2,200円)のほか、「仔牛のシュニッツェル」(2,400円)、「仔羊スネのアイスバイン仕立て」(3,200円)などを提供する。コース料理は4,800円から。「アイスバインは、少人数からでも食べられるようなサイズも用意する。大切な人や友人と、小人数でゆっくり楽しんでもらえる場所としても知ってもらえれば」とも。菓子製造業許可も取得し、プレッツェルや菓子なども店内で焼くという。
ソムリエや上級ワインケナーの知識を生かし、「料理と一緒に多種多様なアルコール類も楽しんでもらいたい」という思いから、ワインや日本酒など幅広く用意し、店内には200本以上のボトルを置く。
日本にはドイツ料理人が少ないことから、「日常では、ドイツやオーストリア料理を食べる機会が少ない。近隣の方々をはじめ、両国になじみのない方、多くの方が気軽に利用でき、料理を通じて文化に触れられる店を目指す」と意気込む。
営業時間は17時30分~23時(土曜は15時~21時)。日曜・祝日定休。