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法大「HOSEIミュージアム」でリニューアル展 都市と大学の歴史伝える

「HOSEIミュージアム」展示会場の様子

「HOSEIミュージアム」展示会場の様子

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 市谷の法政大学(千代田区富士見2)が運営する「HOSEIミュージアム」(千代田区九段北3、TEL 03-3264-6501)で現在、「都市と大学-法政大学から東京を視(み)る-」が開催されている。

「HOSEIミュージアム」展示されている資料

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 同ミュージアムは、法政大学が創立140周年を記念して2020年4月に開設し、一般公開している施設。各キャンパスに設置されている展示空間とデジタル空間をつなぎ、同大の歴史や活躍する人物について紹介する。担当者は「コロナ禍でのオープンとなり周知することが難しかった。今回は、開設記念特別展示のリニューアル展。映像コンテンツ『法政大学の歴史・文化・個性』の第1期完成を記念して、改めて地域の皆さんをはじめ多くの方に見ていただく機会を設けた」と話す。

 企画展では、江戸から明治へと移り変わる歴史の中で、近現代の東京が都市空間として発展していった様子を考察する。同大の前身となる東京法学社創立の経緯や、明治初期の私立法律学校、神田学生街の形成などを解説。「幕末に武士たちが東京から全国に戻った際、神田の武家地が空いたため、武家屋敷を活用した私立法律学校が集中した」とも。1921(大正10)年に現在の市ヶ谷キャンパス場所に移転して以来、市谷の地で築いてきた学生文化なども紹介する。

 企画担当者は「都市空間として発展・変容していった近現代の東京の姿を、法政大学の歴史を通して見ることで、新たな気づきや発見をしてもらえれば。縦2メートルのデジタルサイネージをタッチすると、現在活躍する本学の学生・卒業生や教職員に加え、法政大学の歴史を形作った人物のエピソードを知ることができる『大学史ゾーン』もあるので体験してもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~17時(最終入館は16時30分)。日曜・月曜・祝日休館。8月25日まで。

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