大日本印刷のDNPプラザ(新宿区市谷田町1)1階で現在、「サステナブルと、食べること」展が開催されている。
同展は「食」をテーマに掲げ、7つの社会課題を切り口としてサステナブルな社会の実現を訴える内容。持続可能な社会の実現を目指して、来館者に「食」にまつわる課題を伝えるという。大日本印刷の坂元美穂さんは「食に関する展示は初めてだが、併設する『問いカフェ』との整合性も高い。『サステナブルと食』に関する展示、食品販売、カフェを通して社会課題を考えるきっかけになれば」と話す。
取り上げる社会課題はフェアトレード、フードロス、プラスチック・スマート、オーガニック食品、ジビエ、サステナブル・シーフード、地産地消の7つ。各キーワードに対してどのような行動が効果的かをパネルに記載し、来館者は自分が取り組める内容を選んでシールを貼り回答できる。「インタラクティブに展示を行うことによって、一人一人がすぐにできることを意識してもらえれば」とも。
会場に設置した休憩テーブルには、7つの社会課題に対してクイズを1問ずつ印字した。来館者は携帯電話で2次元コードを読み、クイズに回答できるという。
展示スペース横では「サステナブルな選択ができる場を提供したい」との思いから、同展にまつわる食品を販売するほか、問いカフェでは「フェアトレード水出しコーヒー」(350円)なども提供する。
そのほかDNPプラザでは、問いカフェで出るプラスチックごみを回収洗浄し、コースターやプレートを作るプロジェクトにも取り組んでいる。坂元さんは「実際に使えるようになるまでまだ時間はかかるが、その過程も当展で公開する。ごみをアップサイクルする取り組み自体を知ってもらうことも、新たな気づきや発見を後押しできれば」と思いを込める。
開館時間は10時~20時。日曜休館。6月27日まで。