牛込柳町の銭湯「柳湯(やなぎゆ)」(新宿区市谷柳町、TEL 03-6265-0260)がリニューアルオープンして2カ月がたった。リニューアルオープン日は8月7日。同銭湯は、1976(昭和42)年にオープンした公衆浴場。経営は覚生(新宿区)。
社長の飛松寿美さんは「昨今の時代背景を受けて、一度は廃業もやむなしと思ったが、先代より店を受け継ぐ決意を固め、創業時の姿に思いをはせるべく修復した」と話す。
改装したのは主に銭湯入り口と脱衣場。より明るく居心地の良さを追求したという。浴室は、浴槽のタイルを貼り換えたが、「以前の印象からかけ離れないようにした」。改装工事の過程で、創業当時に作られたモザイクタイル画を偶然発見し、痛みも少なかったので「そのまま復元した」とも。「今時の新しい銭湯とは異なるが、なるべく創業当時の名残を生かした改修を目指した。浴室は以前のままにし、年配の方や常連客が慣れ親しんだ雰囲気を大切にした」と飛松さん。
銭湯の湯は以前と変わらず、天然の地下水をくみ上げて沸かす。「長年地域の皆さんにご愛顧いただいた店を再開することになりうれしさもひとしお。天然の地下水ならではのやわらかいお湯に漬かり、日々の疲れを癒やしてもらえれば。従業員一同、皆さまの来店を心待ちにしている」と笑顔で話す。
入浴料は、大人=500円、中人=200円、小人=100円。営業時間は14時30分~23時。月曜と第2・4金曜定休。