アメリカンピーナッツ協会(港区)と大妻女子大学(千代田区三番町)が連携して、同大家政学部を対象に、「アメリカンピーナツ ヘルシー料理研究授業」が5月18日と20日に行われた。
同協会は、米国のピーナツやピーナツバターの栄養価に着目し、ピーナツバター料理の多様性を啓発する非営利団体。料理研究家である浜内千波さん監修のレシピ作成や飲食店とのコラボレーションなど多岐にわたり活動している。
大学卒業後、栄養士として活躍が期待される家政学部の学生に、ピーナツバターを理解してほしいと考え、同協会が同大の川口美喜子教授に相談したところ、研究授業が実現したという。
同協会代表の天野いず美さんは「ピーナツバターは、たんぱく質やビタミンEなど栄養が多く含まれている。アメリカのピーナツバターは、原材料の90%以上がピーナツでなければ『ピーナツバター』として認められず、実は甘くないのも特徴で、幅広い料理に使える」と話す。
授業で学生たちは、天野さんからピーナツバターについて説明を受けた後、事前に考案したピーナツバターレシピを調理。完成した料理は、担々麺やピーナツバタープリンなど、学生によってさまざま。
授業を受けた学生は「ピーナツバターはこれまでなじみが薄く感じていたが、今回の実習を終えて、ピーナツバターに対するイメージが変わった。ごまダレにも似ている点から、和食やアジアン料理、中華などさまざまなジャンルの料理に使えることが分かり、より好きになった。今後もピーナツバターを料理に使っていきたい」と話す。
天野さんは「今回の授業で、学生を通して社会に向けてもピーナツやピーナツバターの良さが伝われば。学生の皆さんの、これからも活躍を楽しみにしている」と笑顔で話す。