神楽坂にすし店「一宇(いちう)」(新宿区神楽坂2、TEL 03-6280-7047)がオープンして3カ月がたった。オープン日は2月15日。席数は、カウンター8席。
店主の濱野紘一さんは、日本料理の「赤坂 菊乃井」「銀座 小十」で6年、熊本市のミシュラン2つ星のすし店「鮨 仙八」で6年経験を積み、日本料理「八雲うえず」修業後に独立。「満を持して」神楽坂で同店を開いた。
同店では「他で握らないような小魚を使ったすし」を提供する。シャリは「赤酢」を2種類ブレンド。「赤酢は酸味が少し独特で食べ疲れする人もいるため、握りの後半は梅酢をブレンドして爽やかにしている」という。
店名の由来は、昔の意味で「一つの家」から。「お越しいただくお客さまが、安心安全にだんらんしてもらえるように思いを込めて『一宇』にした」と話す。
店内のカウンターには、ヒノキの一枚板を採用。「一つの家」をコンセプトに、天井は屋根型になっている。玄関の縄のれんも同じ角度の屋根型。「家にいるような感覚になれればと思いながら、改装した」
「今はまだ近所の方々にお越しいただいているが、ぜひ遠方の人にもお越しいただければ。神楽坂という、都会と住宅地が混在しているエリアで、楽しんで親しまれるような店にしていきたい。今まで日本料理、すしを携わってきて、改めて素晴らしい文化だと思った。その反面、なり手がどんどん少なくなってきている状況。少しでも日本文化の魅力を発信して、次の世代にバトンを渡せる役割になれれば」と濱野さん。
メニューは、おまかせコースのみ(1万9,800円)。
営業時間は18時~21時。完全予約制。