麹町六番町に「蕎麦成和喜（そばなりわき）」（千代田区六番町、TEL 03-6265-4711）がオープンして1カ月がたった。オープン日は9月7日。席数は30席。店名の意味は「なごみ、よろこぶ、そばを成す」に由来する。

麹町六番町の「蕎麦成和喜」店内装飾の伝統工芸作品

　経営は和洋食料理店「神楽坂 和らく」や、「日本料理僖成」「神楽坂おいしんぼ」などを手掛ける僖成グループ（港区）。同店は、三田（港区）に構える「蕎麦切砥喜和（ときわ）」の姉妹店。同社は神楽坂を中心に出店していたが、新しい挑戦として他の地域にも展開し始めている。「かつて江戸城近くの地、幕府や武家の御用を務める商家でにぎわったといわれる麹町六番町で、三田で提供していた二八そばを提供できたらと思い開いた」という。

　江戸前そばをメインに、和食料理を提供している同店。砥喜和と同じ自家製二八そばを提供しており、北海道産の粉を使い手作りでそばを打っている。

　同店のテーマカラーは桃色。店内装飾には、ユネスコ無形文化遺産に登録されている島根県の「石州和紙」を採用し、伝統工芸士である西田誠吉さんの作品を飾る。全体的に四季が感じられるような温かみのある装飾を施す。

　中嶋豪店長は「オープンして1カ月なので知名度もまだまだ。この街に定着していけるように手探りで模索しながら店を作っている最中。お越しいただいたお客さまにサービスや味に満足してもらえるよう意識している。近隣の方にかわいがっていただけるような、この場所に根ざした店になれれば」と意気込みを見せる。

　メニューのランチ膳は、「舞」（1,100円）、「雅」（1,750円）、「島根産直 のどぐろ天ぷら昼御膳」（1,980円）など。コースメニューは「六番町」（2,900円）、「成和喜」（4,500円）、「蕎華（きょうか）」（7,000円）。週替わりのメニューも提供する。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～15時、ディナー＝17時～22時（土曜・日曜・祝日＝11時30分～21時、緊急事態宣言中は21時まで、酒類の提供は20時まで）。当面の間は土曜のみ臨時休業。