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四谷にカレー&ティーハウス「バースデーモア」 小さな祝い事ができる店目指す

「BIRTHDAY MORE」外観

「BIRTHDAY MORE」外観

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 四谷にカレー&ティーハウス「BIRTHDAY MORE(バースデーモア)」(新宿区左門町)がオープンして2カ月がたった。オープン日は6月21日。

スコーンと紅茶=四谷にオープンした「BIRTHDAY MORE」

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 同店の食事のメインはカレー。そして焼き菓子と紅茶を提供する。店の雰囲気はアンティークを基調としており、スタッフの制服にはメイド服を採用している。店主の桃山さんの趣味であり、「かわいい」のが一番の理由。「かわいらしくてきちんとした服装で接客されることが癒やしだなと思った。制服も手作りすることで、他の店とは違う価値が生まれていると思う」とも。

 コンセプトは「非日常と手作りを掛け合わせた空間」。手作りの空間で非日常を演出し、遠出はできないけれどリフレッシュでき、日常から離れて不思議な場所にトリップしたような気持ちになれる癒やしの場所を提供したいという思いがあるという。

 内装や外装は、築50~60年の古いマンションをそのまま使っている。木枠の窓はバブルの時代に、マンションの前のオーナーが少し変えているほか、床に古いタイルが敷いてあったり、天井がドーム上になっていたりしている。「ここだけにしかないというのは、アンティークや古いものが成せる効果かなと思っている」とも。

 元々、店前の庭は特別な手入れがされる場所でもなかったという。「都内でお茶を飲みながら緑が愛でられる場所が少ないと感じ、しっかり費用を掛けて庭を整えた。園芸が得意なスタッフもいるため一緒に手入れを行い、そこでも手作り感をプラスしている。緑の癒やしはとても大事にしているので、当店の魅力の一つとして発信している」と話す。

 店主の桃山さんは広告関係の仕事をしており、そこで飲食店のPRや広告の手伝いをしていくうちに、自分でやりたくなってきたことがきっかけだという。「お菓子やカフェが好きで、客としていろいろ行ったが、自分の好きな空間で、自分の好きな食器とお菓子を置いて100%自分の好きな空間を作ってみたいと思い始めたのが今年の初めくらいで、半年間準備して開店した。自分が上手に作れるもの、安定して提供できるものだけを出そうと思い、それがカレーと焼き菓子だった」とも。

 店名を「バースデー(誕生日)」と名付けた背景は、コロナ禍で誕生日会がほぼ無くなったことから。「身内の家族間や友達間の小さな祝い事ができる小さい場所にしたいという思いがあった。コロナ禍でお祝いできなかった人が、いつかきちんとみんなで集まって祝いができるようになったら」という意味を込めたという。「モア」は「more(もっと)」の意味。「バースデーだけだと凡庸かなと思い『四谷バースデー』にするかどうか迷ったが、ちょっとかわいらしい感じと、自分の名前に『も』が付いてるので店名に入れている」と話す。

「地域のお客さまを大事にしたい。メイド服や、ちょっと変わった雰囲気なので、まだ周りの人には異色に見られることが多いが、地域の人の憩いの場として、この街に浸透していけたら」と意気込みを見せる。

 メニューは、「日替わりスパイスの利いたまろやかカレー」(1,100円)、「日替わりスペシャルティー」(700円)、発酵バターとクロテッドクリームを使い、見た目もかわいらしく仕上げたという「スコーン」(650円)、「シフォンケーキ」(600円)は、日によって豆腐のシフォンケーキなどがある。約120年、四谷で営んでいる栗原豆腐店の豆腐を使っている。

 営業時間は基本月曜・金曜・日曜の11時~17時。9月19日まではテークアウトのみの営業。営業日時は変動する場合あり。詳しくはインスタグラムで確認できる。予約は、ツイッター、インスタグラムのDMで2週間前の22時から受け付ける。

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