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大日本印刷が文化施設「本と活字館」 活版印刷と本作りの文化伝える

「市谷の杜 本と活字館」の外観

「市谷の杜 本と活字館」の外観

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 大日本印刷(新宿区市谷加賀町1)は2月11日、活版印刷の技術とその魅力を伝える文化施設「市谷の杜 本と活字館」を一般公開する。市谷事業所の再開発プロジェクトの一環で、1926(大正15)年の竣工以来「時計台」の愛称で親しまれてきた旧営業所棟の建物を修復・復元して使う。

大日本印刷のコーポレートアーカイブ室 室長斎田さんと、「市谷の杜 本と活字館」のスタッフの人たち

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 活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザイン、活字の鋳造から印刷・製本までのプロセスを展示、紹介する同施設。昭和初期の印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も動態展示の形で公開するという。参加型ワークショップなど、来館者に活版印刷のものづくりを体験する機会も提供。

 施設は2階~地階の3フロア構造で、1階は本作りの流れ・印刷所・喫茶から成り、地階は記録室となっている。2階は展示室、購買、ワークショップなど、ものづくりが制作室で構成されている。

 復元の際、「床のタイルの一部を当時のまま残したほか、天井や柱のレリーフも当時の状態を再現。モノクロ写真しか残っていなかったため外壁の色の特定に苦労した」という。同時期に建てられた「表参道同潤会アパート」復元の際に壁面調査に携わった加藤正久さん(居住技術研究所)の協力を仰ぎ、当時の色の再現に取り組んだという。

 開館時間は、水曜・木曜・金曜11時30分~20時。土曜・日曜・祝日10時~18時。月曜・火曜休館。入館無料。見学の予約受け付けは2月1日からサイトで受け付ける。

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