神楽坂まち飛びフェスタ「坂にお絵描き/坂にお絵貼り」が11月3日、開催された。同イベントは、1999(平成11)年に地域住民やボランティアを主体として、神楽坂の街をアートの力で盛り上げるために始まった。今年は新型コロナウイルスの影響で、例年より規模を縮小して開催。当日は、毘沙門天善國寺前の神楽坂通りに画用紙が貼られ、参加者たちは思い思いに絵を描いた。
実行委員長の日置圭子さんは「開催自体が危ぶまれる中、21年続いてきた『まちの手づくり文化祭』の灯を消さず、バトンを無事につなげたことが何よりもうれしい。規模は縮小となったが、多くの方に楽しんでいただけた。特に夢中でお絵描きする子どもたちのあふれんばかりの笑顔に、改めてこのイベントの原点を見つめ直すことができ、特別の感慨があった」と話す。
今年は初めて事前にネットで絵を募集し、イベント時に坂に貼り出す「坂にお絵貼り」も企画した。「コロナ禍でもできることを、と検討を重ねる中で生まれた新企画だったが、インターネットを使えば誰でも参加可能という新たな可能性を見出すことができたと前向きに捉えている。次の夢は国内外問わず参加を募り、海外から届いた作品も含めた『アート空間・700メートルの坂道』の実現」とほほ笑む。「坂にお絵貼り」の応募枚数は約150点に及び、当日、「坂にお絵描き」会場の隣に貼り出された。