カメラの発展史を伝える「日本カメラ博物館」(千代田区一番町、TEL 03-3263-7110)が今年開設30週年を迎え、カメラ史の大きな変革期だった平成時代をテーマにした特別展「平成のカメラ展」を行っている。
1989年、JCII(一般財団法人日本カメラ財団)により写真・映像文化を支える博物館として設立された同館は、世界最初の市販カメラ「ジル―・ダゲレオタイプ・カメラ」をはじめ、「ライカコレクション」、「スパイカメラ」など、世界に数台しか現存しない珍品カメラを含む国内外のカメラ約1万台を収蔵している。
今回、感光材料の主流がフィルムからデジタルへ交代するなど、カメラの歴史にとって最も大きな変革を遂げた平成の30年間を振り返り、特別展「平成のカメラ展」を行っている。同展では平成に発売されたフィルムカメラやデジタルカメラ、写真用品などを展示し、カメラ技術の変遷を紹介する。
同展に関連し講演会「平成のカメラ フィルムからデジタルへの変遷を回顧する」も6月29日に行われる。講師は元月刊「写真工業」編集長の市川泰憲さん。開催時間は13時~15時。定員100人、要予約。参加料300円。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は一般=300円、中学生以下無料。6月30日まで。