KADOKAWAのアスキー・メディアワークス ブランドカンパニーが昨年12月に発売した書籍、「うんこがへんないきもの」が話題となっている。

　同書は「へんないきもの」シリーズが55万部のベストセラーとなった作家・早川いくをさんの最新書籍で、糞（ふん）が変わった生物を特集したもの。早川さんは変わった生物に関する事実を真面目に紹介し、ユニークな表現を交え笑いを誘うスタイルが特徴。今回の書籍の帯には「本書の内容はクソです。」や「55万部著者が4年きばって出した力作！」など、独自のスタイルを打ち出している。

　担当編集者の「子どもにも大人にもウケるヒット作を」という相談に対し、「子どもにも喜んでもらうなら、ウンコはどうですか？」という早川さんの提案で企画がスタート。出版までの4年間、早川さんは図書館での論文収集や海外サイトなどを徹底調査。「生物がウンコする動画ばかり見ていて、頭がおかしくなりそうだ」という時期もあったという。

　発売後5日で重版がかかるなど好調な滑り出しの同書。読者からは「本を読んで、こんなに腹を抱えて笑ったのは久しぶり」「目からうろこで人生観が変わった」「電車で読んでいて笑い声を上げそうになって困った」「小6の息子が何度も繰り返し読んでいる」といった反応が寄せられているという。

　「こういうタイトルなので話題にはなるだろうとは思っていた。中クラスアイドルのプライベート画像流出程度には」と早川さん。担当編集者は「読者の方からは『書名を店員に告げ探してもらうのが恥ずかしい』という声がたくさん届いている」と話す。「よろしかったらこの記事を書店員に見せて注文いただくと、一言も『ウンコ』と口にせずに購入できるはずです」とも。

　価格は1,544円。