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日本初の「ハラル」対応のカラオケ店-礼拝スペースも設置

新店舗で得たハラルのノウハウを東南アジア進出に活用したいという同社

新店舗で得たハラルのノウハウを東南アジア進出に活用したいという同社

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 四谷三丁目交差点そばに12月25日、イスラム教の戒律に沿った「ハラル」に対応する料理と飲み物を提供する日本初のカラオケ店「カラオケ本舗 まねきねこ 四谷三丁目店」(新宿区左門町、TEL 03-5315-4266)がオープンする。経営はコシダカホールディングス(港区)の子会社で「カラオケ本舗 まねきねこ」を全国展開するコシダカ(同)。

店内にある礼拝スペース

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 同社はハラル対応カラオケ店の開業に当たり、ハラル審査機関「MHC(マレーシアハラルコーポレーション)」(同)から、店内で提供する料理や飲み物に対し「ローカルハラル認証」を取得。資格の発効日は12月24日。

 同店で提供する料理20品はすべて、豚由来やアルコール由来の成分を使わないなどのハラル認証を受けた食材やMHCが成分検査をした調味料を使い、専用の厨房(ちゅうぼう)で調理しサーブする。

 メニューは通常のカラオケ店で人気のラーメンやフライドポテト、焼きそば、空揚げ、枝豆などの定番料理で、これまで通り日本の味付け。飲み物もハラル対応の商品9種類を選定。通常より高価なハラル食材だが、料金は同社運営の他店舗程度に据え置く。

 一般客の利用も見込み、「ノンハラルメニュー」として、イスラム教が禁じるアルコールドリンクも店内で提供。「ノンハラルメニュー」は、厨房やグラス、持ち運ぶお盆を分けるなど徹底し、MHCの管理・指導の下、「ハラルメニュー」との接触を避ける。

 部屋数は3人部屋13室、10人部屋1室の14部屋。施設内には約7平方メートルの礼拝スペースも設ける。スペースにはメッカの方位を示し、礼拝マットを敷き、同時に4人が礼拝可能。

 今後は、断食(ラマダーン)明けのパーティープランや、年々増加傾向にあるというイスラム国からの留学生を対象とした「ムスリム学割」などのサービスを拡充予定。

 同社は、同店の利用状況とともに国内ハラル市場の動向を見極め、今後もハラルメニューを提供する店舗を増やす計画。新店舗で得たハラルのノウハウを東南アジア進出に活用したいとする。

 「ムスリムの皆さんに安心して長時間楽しんでいただける環境づくりをしている」と広報担当の江澤貴行さん。「ムスリムの方だけでなく一般の方も一緒に楽しんでもらえたら」とも。

 営業時間は9時~翌6時(オープン初日は13時~)。利用料金は昼(9時~18時)=30分150円、夜(18時~翌6時)=同300円(土曜・日曜・祝日は同350円)。利用は1時間~。完全会員制で、入会金は200円。

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