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栽培農家7軒の日本一長い「モヤシ」、人気じわり-来年は流通量増加

日本一長い「大鰐温泉もやし」は一般的なモヤシよりビタミンやミネラル分が豊富に含まれている

日本一長い「大鰐温泉もやし」は一般的なモヤシよりビタミンやミネラル分が豊富に含まれている

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 飯田橋駅西口近くにある青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」(千代田区富士見2、TEL 03-3237-8371)で販売している希少な土壌栽培モヤシ「大鰐(おおわに)温泉もやし」が静かな人気を呼んでいる。

「大鰐温泉もやし」と一般的な豆モヤシとの比較

 「大鰐温泉もやし」は青森県大鰐町で約400年前から栽培されている冬野菜で、モヤシとしては日本一の長さを誇る。古来一子相伝の土壌栽培で、大鰐温泉の地熱と温泉水、同地域在来の大豆「小八豆」を使い、全長40センチほどに育てられている。

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 現在、栽培農家は同町内にある町営1軒を含む7軒のみ。「煮ても炒めてもシャキシャキとした歯応えが変わらない。水っぽさがなく、ほのかな土の香りとしっかりとモヤシの味がするのが人気の理由」と同館副店長の木立光秋さん。生産地の小売店やスーパーでは午前中に売り切れるほどの人気商品だが、生産量が限られているためほとんどが青森県内で消費されており、都内で入手できるのは同館と同館が卸している伊勢丹新宿店の2カ所のみとなっている。

 都内での流通は毎年11月下旬から3月まで。同館では毎週金曜17時以降に30束が、1束(約300グラムg)420円で店頭に並ぶ。伊勢丹新宿店では週2~3回、それぞれ一度に20~30束ずつが入荷され、1束525円で販売されているという。

 首都圏内の飲食店で取り扱いがあるのは「AW kitchen」や「やさい家めい」などを展開するイートウォークの系列店など24店舗。市ケ谷近隣では、店主が青森県出身の日本料理店「善知鳥(うとう)」(新宿区北町、TEL03-6411-0863)で、ごまあえや煮浸し、鍋料理などにして提供されている。

 このモヤシを首都圏に出荷している大鰐町地域交流センター「鰐come」の相馬康穫さんは「(飲食店同士の)口コミなどで新規の問い合わせは絶えないが、供給量が少ないため販路拡大が難しいのが現状。このため現在、町営のモヤシ栽培場の面積を2倍にする計画が進んでおり、来年の流通量は増える見込み」と話す。

 営業時間は10時~19時30分。