センター試験まであと1カ月と迫った12月19日、「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」(千代田区九段北4)で受験生を応援する巨大チョコレートアート「サクラサク」が公開された。
同企画は、ネスレ日本(兵庫県神戸市)が販売するブランド「キットカット」の2013年受験キャンペーンの一環。毎年食を通じたさまざまな形で受験生を応援している東大料理愛好会が、東京芸術大学の学生、現代美術家の謝琳(Chelin)さんとタッグを組み、桜の花の形をした巨大チョコレートアートを制作した。
主にキットカットの原材料を使って作られた同作品は、直径約1メートル20センチ、総重量85キロ。「キットカット ミニ」に換算すると約7000枚分となる。企画の考案から約1カ月の製作期間を経て完成した。
同所近くには外濠公園や靖国神社など桜の名所があり、毎年春には多くの花見客でにぎわいを見せる。受験生にいち早く春を届けようと、日本で最も早い桜の開花としてお披露目された。同作品は12月20日から来年1月8日、「カフェ ネスカフェ原宿」(渋谷区)で展示される。
キットカットを使った応援は、九州の方言で「きっと勝つとぉ(きっと勝つよ)」が「キットカット」に似ていることから、九州を中心に受験生の間で自然に生まれ、2002年ごろから受験生に口コミで広まり始めた。17日から販売する期間限定の受験生応援商品には、国内販売初となるAR(拡張現実)機能を付加しており、スマートフォンをパッケージにかざすとナオト・インティライミさんと桜がパッケージ上に飛び出し、受験生のために書き下ろした応援ソングが流れる仕組みになっている。