セブン&アイ・ホールディングス(千代田区二番町)とトムラ・ジャパン(大田区)は4月16日、セブン&アイグループのイトーヨーカドー、ヨークマートの各店舗への自動回収機を入り口としたペットボトルの店頭回収・リサイクルシステムの導入を発表した。
同システムでは、店頭に自動回収機を設置し、利用者へ特典を発行して資源回収への参加を促進する。電子マネー「nanaco」と連動し、ペットボトル1本あたり2サイクルポイント(=0.2円)を提供。500リサイクルポイントをためると、隣接するポイント交換端末機の操作により「nanaco」ポイント50ポイント(=50円)との交換が可能となる(ポイント交換は6月開始予定)。
自動回収機でかさばる容器を減容することで、店舗での回収容器の交換作業の低減や保管場所の削減、輸送効率を向上。回収資源を基にリサイクルパートナーの協栄産業が製造したペットボトル原料を用いて、飲料メーカーがペットボトル飲料を製造し市場に還流させる。
飲食・容器メーカーやリサイクル・物流パートナーと連動した今回の“ペットボトルtoペットボトル”循環型リサイクルは大手小売業として初の取り組みとなる。今月中にイトーヨーカドー25店、ヨークマート11店を合わせた36店舗へ導入を開始し、2013年2月までに両社の関東エリア内全店約200店舗に拡大する予定。今後、グループのヨークベニマルについても導入を検討していく。