写真ギャラリー「ルーニィ247フォトグラフィー」(新宿区四谷4、TEL 03-3341-8118)で6月21日から、写真家・稲葉輝矢さんの個展「愛の証明」が開催される。
稲葉さんは1970(昭和45)年横浜市生まれの写真家。東京・大阪で精力的に個展を開催する。「6年ほど前に稲葉さんから作品の持ち込みがあり、それ以来作品を発表していただいている」と同ギャラリー・オーナーの篠原さん。同ギャラリーでは3回目の展覧会となる。「周りの評価は一切気にせず、いつもわが道を行く感じで、自分がこれと思ったことを追求するエネルギーがすごい」
6×6フォーマットによる銀塩カラープリント27点を展示する今回の個展については、「半年ほど前に作品を拝見し興味を持った。とりわけ作品が8センチ四方ほどの小さな画面で、無自覚なビッグプリントが氾濫する今の写真表現の中、意志のある小ささにとても共感した。プリント自体が魅力的であるのは言うまでも無い」と篠原さん。
「いくつかの夏に実家の庭先と近所の道端で撮影した草花の写真群。これらをもって私からの家族と日常と植物と人生と世界と写真への『愛の証明』とする。今回は最近の私の志向にのっとり小さいサイズでプリントを制作した。のぞき込むような小さな世界に何かを感じて楽しんでもらえたら」と稲葉さんはコメントを寄せる。
「印画紙の魅力を知り尽くした稲葉さんならではの個性的な色彩感覚と、その時その時のモチーフとの新鮮な発見の喜びをそのまま形にしたような作品が魅力」と篠原さん。「何が写っているかだけでなく、プリントそのものを目で楽しみ、目で触れてほしい。ポップな稲葉さんの世界を自身の目で楽しんでほしい」とも。会期中の25日には写真と音楽の宴「ラウンジタイム」も開く予定。
開場時間は12時~19時(最終日は16時まで)。月曜定休。今月26日まで。