四ツ谷のイタリアンレストラン「Stimolo(スティモーロ)」(新宿区市谷本村町、TEL 03-3260-2410)で4月23日、イベント「Saigen(再現)レストラン」が開催された。
同イベントは、漫画や映画、小説などに登場する料理を食べてみたいという同店スタッフの思いから実現した企画。1回目の開催となる今回は、漫画家・せきやてつじさんの作品で松本潤さん主演でドラマ化もされた人気漫画「バンビ~ノ!」をテーマに、前菜・パスタ・メーンディッシュの3品を再現した。
「バンビ~ノ!」とは、福岡に住む大学生・伴省吾、通称「バンビ」がイタリア料理人を目指して上京し、六本木「バッカナーレ」で数々の試練にぶつかりながらも成長して一人前のシェフになる姿を描いた物語。
再現したメニューは、バンビとコヨーテ、ロレンツォ兄弟で繰り広げられたマフィア宅での出張料理対決で、シチリア料理を得意とするロレンツォ兄弟が勝負に選んだ「カジキマグロの薫製カルパッチョ、オレンジとルッコラ添え」(13巻第137話)、横浜に出店した2号店「レガーレ」のオープン初日、アパレル会社のカリスマ経営者である野上会長に自分の成長した腕前と感謝を込めて作った「さいまき海老とホワイトアスパラガス、小松菜のソースのリングイネ」(SECONDO2巻第2話)、思うように経営が軌道に乗らないレガーレで、パスタ場からホールになったバンビが料理評論家・永坂俊一にアドバイスを求めた際に作った「牛ハツの素揚げ トマトソース」(同3巻第33話)。
初めての開催となったこの日は、作者のせきやさんをはじめとする男女24人が参加。シェフによる料理の説明や登場シーンの紹介のほか、3品のレシピも配布され、参加者らは料理を写真に収めたりしながらイベントを楽しんだ。
「レストランを題材とした漫画を描き、レストランのスタッフの方や参加者の方とこのような時間が持てたのも漫画の深化のおかげだと思う」とせきやさん。次回の開催は、アンケート結果などを基に題材を決め、6月の第2土曜を予定しているという。