法政大学市ヶ谷キャンパス(千代田区富士見2)で10月27日、校舎屋上を利用して栽培したサツマイモの収穫が行われた。
同大学は2007年より、外濠校舎の屋上部分を利用してサツマイモを生育する「サツマイモプロジェクト」を実施。サツマイモの蒸散作用を利用したヒートアイランド対策と都心のキャンパスにおける自然体験の提供、作物の栽培を通して食の問題について考えることを目的に活動を進めている。
4回目となる今年は、5月に24株の「パープルスイートロード」の苗を水気耕栽培システムと土耕栽培プランターに定植し、学生によって日常点検や害虫対策作業、屋上・菜園比較研究作業などを行ってきた。
この日は、学生15人と教員らで全体の半分にあたるサツマイモを収穫。およそ1時間で約7キロ、44本を収穫した。昨年は405本、約52.5キロのサツマイモを収穫したが、「今年は暑さの影響もあり、葉は大きく広がったがサツマイモは小さく量も少ない」と同大学環境センター担当者。まだ収穫期に達していないサツマイモについては来月に2回目の収穫を予定しており、今回を上回る収穫量に期待を寄せる。
同大学では、グリーン・ユニバーシティを目指し、ISO14001認証の取得や地球環境大賞の優秀環境大学賞の受賞などさまざまな環境活動を進めており、2004年に屋上緑化プロジェクトをスタート。屋上にグリーン・テラスやオリーブ・ガーデンなどの屋上緑化を行い設計から維持管理まで学生が行っている。