老朽化による本殿の建て替えや敷地内へのマンション建設などを行う「赤城神社再生プロジェクト」を終えた赤城神社(新宿区赤城元町)境内に10月1日、「あかぎカフェ」(TEL 03-3235-6067)がオープンした。
参拝客が一息つける場所としてオープンした同店は、神楽坂のイタリアンレストラン「ソプラ アクア」(矢来町)オーナーシェフの水上正太さんプロデュースによるもの。白色を基調にした店内にはテーブルやカウンターなどオークヴィレッジのインテリアを配置し、ガラス張りで明るく開放的な雰囲気に仕上げた。店舗面積は33坪。席数は40席。
メニューは、ジャガイモを生地に練り込みモチモチとした食感が特徴の「特製ポテトホットケーキ」(ランチ=サラダ・ドリンク付きで900円、ディナー=ミニサラダ付きで1,100円)や「赤魚(あ)」「空揚げ(か)」「きのこ(ぎ)」の丼を1枚のプレートで提供する「三色赤城丼」(お吸い物・ドリンク付き、1,200円)、建て替え前の同神社境内で営業していた「Akagi Cafe」で提供していたプリンを再現した「あかぎカフェ‘sプリン(コーヒー味、お茶味、バニラ味)」(350円)など。17時以降は、「前菜盛り合わせ3種」(1,200円)や「ソーセージ盛り合わせ」(800円)、「オリーブ&ピクルス」(500円)などの小皿料理を中心に提供する。
カフェメニューは、エスプレッソ(400円)、カフェラテ(550円)、紅茶(450円~)、オレンジジュース(400円)など。アルコールメニューは、ビール(650円)やワイン(グラス=650円~、ボトル=3,200円~)、カクテル各種(700円)など。客単価は、昼=700~800円、夜=1,500円。
同店を監修することになった経緯について、水上さんは「結婚披露宴の料理のプロデュースを依頼されたのがきっかけ」と説明。今回の建て替え工事により完成した同神社地下1階のホールは、結婚披露宴や氏子総会などさまざまな用途で利用することができる。監修を依頼した同神社の宮司・風山栄雄さんは「神社との精神的なつながりがあるような気がして水上シェフにお願いした」と話す。
「プロジェクトには『地域貢献』『文化事業の発信地に』というコンセプトがあり、地元の年配の方が1人で気軽に入れる店、店内でのイベントなどに日本文化を取り入れてここから発信していきたい。ただのカフェではなく、そうした側面も持ち合わせた店にしたい」と水上さん。「まずは地元の方の認知を高めることが課題。お客さまのニーズに合わせて変化していき、シーンによって使い勝手の良い店にしていきたい」と話し、「『参拝のついでにカフェ』から『カフェのついでに参拝』というのもありだと思う」と笑顔をみせる。
営業時間は10時~22時。