全国的に記録的な猛暑に見舞われた今夏のアイスクリーム事情について、日本アイスクリーム協会(千代田区九段北1)に聞いた。
同協会がまとめた専門紙の情報によると、4~8月の売上高の前年比はそれぞれ4月=90%、5月=99%、6月=107%、7月=120%、8月=116%という結果に。7月については、昨年の前年比86%という低い数字からの120%であり、驚く数字ではないというが、昨年の前年比101%から116%に大幅増をみせた8月の売上高について、同協会担当者は「絶好調。今までにない空前絶後の数字」と説明する。
8月には赤城乳業(埼玉県深谷市)の氷菓「ガリガリ君」が通常の販売数量を上回る状況が続き、品薄状態になったことからホームページ上に「お詫び」を掲載。7月の既存店ベースの売上高が14カ月ぶりにプラスに転じた主要コンビニエンスストア10社でも、梅雨明け以降の猛暑日の影響を受け、アイスクリームや冷し麺、飲料などの夏物商材が好調だった。
いまだ残暑が厳しい9月についても「かなりの数字になると思う」(同協会担当者)と期待を寄せている。