千代田区立富士見小学校(千代田区富士見1)で12月16日、人型ロボット「SAYA」によるロボットを学ぶ授業が行われた。
今回の授業は、東京理科大学工学部機械工学科の小林研究室によるもので、科学技術振興機構が実施するプログラム「SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)」の一環。同研究室では、空気圧式の人工筋肉が装着された装置で、着用し加圧することによって人間の動きを補助する役割を果たす「マッスルスーツ」や、歩行困難な人が人工筋肉によって歩行動作を実現させる「アクティブ歩行器」などユニークで実用的な数多くの研究を進めている。
授業で講師を務めたのは、同大学入試センターで研究室や部署などの案内を行う受付嬢型ロボット「SAYA」。首から上の部分30カ所可動で、「喜」「悲」「驚」「嫌」「怒」「恐」など多彩な表情を見せることができ、会話をすることもできる。
授業には3年生以上の45人が参加し、講師の「SAYA」が「働くロボット」や「生活支援ロボット」などさまざまなロボットについて口や目、顔を動かしながら紹介。どんなロボットを知っているか、どんなロボットが欲しいかなどの質問を投げかけた「SAYA」が、手を挙げた児童の名前を呼ぶと「なんで」「すごい」など驚きの声が上がった。
授業の最後には「にらめっこ」を行い、さらに児童たちを驚かせた「SAYA」。「人間そっくりでびっくりした」「にらめっこが楽しかった」などの感想が聞かれる中、「家にいたらちょっと怖い」といった感想も。授業終了後も「SAYA」の周りにはたくさんの児童が集まり、触れたり話しかけたりするなどロボット講師との時間を楽しんでいた。