ディーフィット（新宿区神楽坂3）が運営する人気和風コスメ店「神楽坂まかないこすめ　神楽坂本店」（神楽坂3）が2月8日、3周年を迎えた。

　1899年創業の吉鷹金箔本舗（金沢市）の「まかない」（作業場裏方）で働く女性たちによって生み出された同ブランドは、「城下町・金沢に通じる文化や風習が残る東京の花街」ということから、2006年「神楽坂」に初の直営店をオープン。2007年春に大阪・難波店、昨年3月に横浜店、8月に仙台店、10月に兵庫・西宮に割烹スタイルの新店を次々にオープンし、3年間で年商は5～6倍に伸びている。

　同店が全国的に知られるようになったのはオープンから約半年たったころのこと。「『凍りこんにゃくスポンジ』がメディアで取り上げられたことをきっかけに、全国から問い合わせが来るようになった」と同社広報の渡辺さん。「一時的に入手困難になるほど」（同）の人気となった同商品は、現在でも人気商品のひとつ。「金箔屋で働く女性たちの知恵から生まれた和コスメであるというオリジナリティーや、神楽坂の風情のある街並みにマッチした店構えなどに目を留めていただけたようだ」（同）とも。

　同社では今回、同店3周年を記念したオリジナルバッグを発売。化粧水や美容オイル、クレンジング、凍りこんにゃくスポンジなどの基礎化粧品とオリジナルバッグをセットにした「まかない基本セット」を数量限定で販売している。価格は、オリジナルバッグ＝1,890円、まかない基本セット＝12,285円。

　今後の展望について、同社は「独自の世界観や限定感を大切にしながら、大量生産による多店舗展開とは一線を画したロングセラーの商品作りにより重点を置いていく」としている。