インデックスHD傘下で、ゲーム関連事業やアミューズメント施設の運営を行うアトラス(新宿区神楽坂4)は2月6日、業務用ゲーム関連事業を3月末で廃止することを発表した。
同社は、1987年から業務用ゲーム関連事業として業務用アミューズメント機器の仕入れ業務をスタートし、現在では自社において同機器の企画・開発・製造・販売業務を行っている。1995年にセガと共同開発し発売した業務用写真シール印刷機「プリント倶楽部」は、流行に敏感な女子中高校生や若い女性を中心に一世を風靡(ふうび)するほどのヒット商品になった。
同事業の廃止の理由として同社は、近年の原材料の高騰等による開発コストの上昇などにともなう「営業収益の低下」や、景気減退によりアミューズメント業界全体が苦戦を強いられる中での「業務用アミューズメント機器の受注の大幅な減少」を挙げており、同事業廃止に係る特別損失として約8億2,500万円の計上を見込む。
同社は今後、「現在の主力事業である家庭用ゲーム関連事業に経営資源を集中させる」としている。